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こんなところに扇精光(防災編)

今回は当社が設計に携わった、法面を紹介したいと思います!

 

法面(のりめん)とは、切土や盛土により作られる人工的な斜面のことです。

 

坂の町長崎では、よく目にするかと思います。

 

この法面の浸食や崩壊を抑えるために行うのが、「法面保護工事」です。

 

保護工事にも設計が必要であるため、当社でも業務を行っております。

こちらは諫早市飯盛町にある法面です。

一つ一つのブロックに突起物が生えています…

■解説

ここでは「アンカー工法」を用いています。
これは、地中深くの硬い地盤に定着させたアンカーと、
表面のブロックが引っ張り合う力で、斜面の崩壊を防止するものです。

突起物の正体は、アンカーの先端ということです。

構造が分かると、効果もイメージしやすいですね!

こちらは南島原市の法面です。

 

よく目にするマス目状の法面ですね。

■解説

こちらは「吹付法枠工」といい、金網などで吹付法枠の型枠を作った後に、鉄筋を配置し、

モルタルを吹き付けることで法面を保護する工法です。

凹凸や曲面にも対応しているため、多くの場所で利用されています。

ここではさらに、金網(落石防止網工)を設置することで落石や枯れ木といった落下物の飛散を防いでいます。


道路がすぐ脇にあるので、通行車両への安全確保も大切ですね。

■設計担当者の想い

 法面設計は地表面からは見えない土や岩盤を相手にすることが多いため、地質調査結果や地表面からの情報をもとに地中の状況を想定して設計を行います。そのため、工事が無事に完了し、法面が安定している状況を確認すると「ほっと」しますが、大雨の時や工事中は「ハラハラ」することも多いです。

 近年の豪雨災害などにおける設計も増えてきているので、今後も経験を重ね、住民の安全・安心に寄与できるように常に創意と研究を重ねていきたいと思います。

どこにでもある法面ですが、その一つ一つが、

現場の状況をしっかりと調査し、最適な手法を用いて設計されたものです。

 

普段意識しない所にも建設コンサルタントあり!ですね。

 

それではまた、次回更新をお楽しみに!

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